2015.08.09 真昼の月夜の太陽(2015.8.16更新)

2015年8月9日。

猛烈な暑さが過ぎ去って、ほんのりと夏の終わりを感じた日曜日。
“原点回帰”とうたったこの日は、色んな想いが胸にあって、朝からなんだか落ち着かなかったんだ。
その胸の内、オフィシャルブログの方には抽象的にしか書かなかったけど、ここにはありのまま書きたいと思います。

長年わたしを見てきてくれたひとは気づいていたと思うんだけど、この半年、一年くらいかな、旭さんとのライブを避けていたの。
なんでかって言うと、“旭さん断ち”をしなくちゃいけない、と思ったから。

旭さんとは、実は今の活動を始める前からの付き合いで、かれこれ10年以上。
本当に家族みたいに色んなことを共有してきたから、わたしの強みも、良いところも、癖も、嫌なところも、全部ばれちゃってるんだよね。笑
逆にわたしも、旭さんを良く知ってる。
その、お互いが理解者であることが、すごく良い力を発揮してくれていたんだけど、
ある意味支えになりすぎて、音楽上の関係も、少しだれ始めている気がしたんだ。

それでね、これまでどんなにメンバーが変わっても必ず傍に居てもらってた旭さんを、去年初めてメンバーから外させてもらったの。
わたしにとっては、相当覚悟が必要な、大きな決断だった。
旭さんの居ないステージは、正直恐いし、何かが足りない。淋しくもあったしね。
だけど、わたしと旭さんの信頼関係があれば、きっと良い形で再会ができると思っていて。

それが今回、以前よく二人で出ていた真昼の月夜の太陽というライブハウスで、ものすごく久しぶりのデュオライブという形で、実現したんです。

そんなわけで、今までとはちょっと違う気合いが入っていて、いつもより少し時間をかけて準備してきたんだけど、会場でのリハーサルが終わったらもっと、ああしたいこうしたいが出てきちゃったんだよね。
それで、リハーサルが終ってから本番までの間に、急きょスタジオに入りました!

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旭さん、ソロ検討中の、隠し撮り。笑

バンドのライブはやっぱり華やかだし、歌っててめちゃくちゃ楽しいけど、小編成じゃないと出せない魅力もあるでしょう?
今回はそれを最大限に出したかったら、繊細なラインナップにしたの。
リハーサルも音が本当に少ないから、いつも以上に集中してやっていたら、あっという間に日が暮れちゃってびっくりしたよ〜!

懐かしの、真昼の看板。(わたしたちはこのライブハウスのこと、“真昼”って略してます)
なんか、戻ってきたって感じがしたな。

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でも、ここによく出演していた頃に歌っていた「あの日のララバイ」を歌い出した時、自分でも“あ、違う”って思える程違う声が出せて、驚いた反面、凄く感激したんだ!
いろいろとやって来た事が、無駄じゃなかったって実感できた。
努力って、報われない事の方が多いけど、時折形になって見える時があるから、やめられないよね。

旭さんとアレンジした「ひまわり acoustic ver.」も久しぶりだったけど、良かったでしょう?
これは意外と、初めて聴いたって虹猫ズも多かったんだけど、いいねって言ってもらえて嬉しかった。
またやりたいなぁ。

それから、新曲の「走り去る赤」。
「砂の愛」に続いて、またかよ!の、別れ歌ですが。笑
あんまり哀しすぎない、なんだろうね、ちょうどお天気雨みたいなイメージで作ったんだ。

このタイトルの“赤”、みんなは何を想像したかな?
多分歌詞を追っているとわかると思うんだけど、この“赤”は、“バス”のことなの。
なんでバスが赤なんだって話は、、、
所帯じみてるっていうか、一気に現実的になりそうなくだりだから、次のワンマンで話そうと思うよ。笑

バスって、まあ電車とかタクシーでもそうだけど、すごく機械的に、わたしたちを運んでくれるよね。
複雑な想いを抱えて乗るときも、降りる時も、あっけなく走り去ってしまう。
それがありがたい時もあるけど、置いて行かれるような、連れ去られるような気分になる時もあって。
あと、自分が選んで、自分の意志で乗ったり降りたりしなくちゃいけないところも、ちょっと残酷だと思ったりもするの。

この曲を作ってたら、もう随分前昔の話だけど、彼にふられて、バスの中でポロポロ泣きながら帰った夜を思い出しました。
バスに乗ってしまったら、降りてしまったら、全てが終ってしまうようで、悲しかったな、、、
その時の曲ってわけじゃないんだけどね。笑

まだ聴けてない虹猫ズ、楽しみにしてて♪

最後に、みんなにとってもお馴染みのピアニストさんであり、わたしの最強サポーター、荒井旭さんと!

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旭さんがメガネをかけてるからって、わたしの安直なポーズ。笑

小さな空白を確実に感じさせる、でも出逢ってから一番気持ちのシンクロしたライブだった気がしました。
旭さんはわたしにとって、これからもずっと、最強サポーターなんでしょう。
でも!ずっと変化の有り続ける、高め合える相手であるよう、わたしももっと頑張らなきゃと思いました!

それから、あんなに頻繁に出させてもらっていたのに、形としては不義理にしてしまっていた真昼の店長さん、優子さんと、ありがた〜い笑顔の再会。

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真昼は、店長さんが優子さんでなければ、きっと出演していなかったハコ。
優子さんの、出演者や音楽に対する愛情は本当に深くて、いつもすごく気持ちよく会場を出ることができるんだけど、これって本当にすごいことだと思うんだ。

会って話すと必ず笑顔になれる、優子さん。
また近々、とご挨拶して、帰ってきました!

行ったり来たりを続けながら、ともかく愛情のある音を鳴らしていきたい。
次回はまたピアノレスで、初めての編成で、頑張ってみるライブです!
応援、どうぞよろしく〜☆

 

【セットリスト】

あの日のララバイ
ひまわり acoustic ver.
走り去る赤
夏の夜
いつか また

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