2015年12月7日。
今年の歌い納めとなったこの日は、ピリッと冷える冬模様。
ロングダウンをまとって、家を出ました。
歌い納め、とは言っても、年が明ければまた歌い始めがあるわけで、最後のライブというわけではないのだけれど。
やっぱり“節目”って、気持ちに力が入る。
慣れ親しんだ樂屋さんへの道のりですが、いつもとはほんの少し違った気持でした。
入念にリハーサルを終えて、ヘアメイクを整えて。
よし、と気合を入れて、開演間近の緊張感を味わっていたら、、、
「横井さん、どうも～！1年熟成させた自家製生ハムが、今日出来上がったんですよ～！食べてみて～！」
と、樂屋のオーナーさんが、生ハム片手にご登場。
本番前はあまり食べないわたくしですが、この喜びは無下にできない、、、！
ということで、1切れいただいてみたところ。
まあ！こりゃ美味しい～♡
で、メンバーと共に舌鼓をうちながら、その味わいや合いそうなお酒について、ああでもないこうでもないと話していたら、なんと開演時間を過ぎていました。笑
緊張感はいったいどこへ？？
まあ、Home Liveだからね！これくらいが丁度いいってことで。ね。
、、、お待たせしてすみませんでした、、、笑
＊
オープニングは『Dress Up』。
今回久しぶりに、衣装が決まらなくて決まらなくて！
何度も試着室に入って、自分の歌と、樂屋さんと、そこに居るみんなを想像したよ。
大変だけど、やっぱりこういう時間っていいなって、すごく好きだなって思ったんだ。
わたしね、ファッションは、“なりたい自分”を写す鏡だと思ってるの。
“なりたい自分”は、遠い未来の話ではなくて、“今の自分”がほんの少しの背伸びすれば届く自分。
だから、色も、形も、サイズも、“今の自分にフィットしているか”っていうのが、一番大事。
だって、纏うのはマネキンやモデルさんじゃなくて、今の自分だもんね。
ただ体型どうこうという話ではなくて、どちらかと言えば気持ちにフィットしているかどうか。
それが無理なく、不自然じゃなく、“なりたい自分”と混ざり合ってる状態が、ベストだと思うんだ。
MCで話した通り、このワンピースはピンクと白もあったんだけど、ライブの写真を見て、やっぱりカーキにしてよかったって思ったよ。
今のわたしに、すごくしっくり来ていたもの。
実はね、ライブに来てくれる虹猫ズのファッションとか、ネクタイの色とかも、こっそり見てるんだ。笑
意外とそこに、みんなの今の気持ちや、「なりたい」が隠れていたりして、楽しいの♪
ファッションは心強い魔法だよね。
＊
そんな衣装選び、最近は「弾き語りが出来るか」なんてチェック項目も増えちゃったわけだけど、今回も頑張って一曲弾きました！
なんと新曲。しかも、MCで話した通り、念願の“C以外のキー”での新曲！笑
黒鍵とバトルすること2ヶ月、なんとかお披露目できて良かった。
タイトルは『あなたの部屋』。
この曲には、「淋しい」と、「好き」を詰め込みました。
誰かを好きになると、なんだか色んなことに諦めが悪くなって、叶いそうもない夢を描いたり、過剰な期待をしたりするよね。
でもそれは、本当に好きだからこそ、だと思うんだ。
好きだからこそ、譲れなくて、強要したくなる。
でも、好きだからこそ、全部許容してあげたい気持ちもあったりして。
悲しくて辛いのに、別れられない。大好きだけど、別れたい。恋愛は矛盾だらけ。
この曲も、そんな矛盾をたっぷりと含んだ、切ない別れ歌になりました。
今回聴き逃した虹猫ズ、次回楽しみにしていてね。
＊
そして、このHome Liveお馴染みの、サブタイトルに合わせたカバー曲。
今回は、ユーミンこと荒井由美さんの、『私を忘れる頃』をチョイスしました。
切なくて、冬色で、本当に素敵な一曲です。
ため息って、普段目に見えないけど、すっごく寒い日だけ、白く現れるよね。
わたしはそれが、なんだかすごく優しく思えて、好きなの。
だって、ため息を色で表現しなさいって言われたら、白じゃなくて、グレーとか、青とか、黒とか、少し暗めの色を想像しない？
あんまり良い印象のものじゃないもんね。
それで、『白のため息』なんてタイトルにしたわけだけど、この曲はまさにそんな曲。
冷たくて、薄暗いのに、ほんの少しキラキラしてて、優しい。
曲がちょっと短いところも、名残惜しいけれど冬らしくて、いいんだよね。
リハーサルでやるたび、「いやぁ、名曲だなぁ！」と、メンバー一同しみじみしていました。笑
＊
それから、今回新たな挑戦と言うか試みのひとつだった、カラフルなコーラス。
どうだったかな？
オバタさんに加え、ピアノのモチヅキさん、そしてドラムのかつみさんにもご参加いただきました。
前回は初回と言うこともあってそこまで出来なかったんだけど、みんなコーラスにもとても定評のあるミュージシャンなんです！
コーラスと言えどやっぱり歌だから、その人その人でカラーがすごく違うし、わたしの声と合わさった時の印象も、全然違うんだよね。
かつみさんはとにかく華やかで、透明度の高いコーラス。
モチヅキさんは、まったりとした、心地のいいコーラス。
オバタさんは、わたしの声ととても良く混ざる、シンクロ型コーラス。
それぞれの特製を活かした曲で、コーラスをしてもらいました。
さあ、どの曲にどんなコーラスがあったか、覚えてるかな〜？
＊
本編の最後は、今年もわたしに“鮮やかな世界”を見せ続けてくれたみんなへ、感謝の気持ちを込めて『SKY BOX』を歌いました。
この曲は何年経っても、色褪せないんだよね。
歌う度、今まで目にしてきたたくさんの朝焼けや星空、ステージからの客席や照明の光景が広がる。
何かある度、いとも簡単に色を失くしてしまう世界だけれど、ライブや、時にはSNS、そしてここ、虹猫集会場でみんなに触れるたび、灯りがともるように、わたしの世界が優しく色づきます。
わたしの歌や、わたし自身も、みんなにとってそんな存在になれるように。
これからも歌っていきたいな。
＊
そして、何回してもらっても有り難や！な、アンコールありがとう〜♪
定評のある早着替えを終えて、階段を駆け上ったら、激しく息切れしていたわけだけど（笑）
でも実は今回はね、全編通して地味～に起きていたハプニングがあるの。
その名も「乾燥」。。
わたしライブ中、あんまり水分補給する方じゃないのに、この日は本当に空気がカラッカラで、もはや足りないくらいだったのよ～！
水の残り具合に、ひっそりと焦るの図。笑
結局ステージを降りる前に、飲み切って空にしちゃいました。
来年からは、何事にもオバタさんのギターソロくらい余裕をもって、挑みたいと思います！
一番最後の曲は、いろいろと迷ったんだけど、『ひまわり』にしたんだ。
季節外れだけど、なんかこう忘年会気分というかね、みんなと一緒に、明るく終わりたくて。
最後のMCでも言ったけど、今年も1年、本当にありがとう！
たくさん支えてもらって、応援してもらって、こうして笑顔で終えることが出来ました。
来年もみんなと一緒に、たくさん笑いたいな！
＊
ラストは、今年最後の「最後の1枚」☆
左から、オバタコウジさん、モチヅキヤスノリさん、宮野和也さん、臼井かつみさんです。
2015年に出逢った、このチームでの音楽。わたしはすごく好き。
旭さん＆林兄弟のバンドとは、また違った魅力だよね。
是非来年も続けていきたい、そしてもっと豊かにしていきたいと思ってます！
そんなわけで、ちょっと長くなっちゃったけど、今年最後の爪研ぎ記録、楽しんでもらえたかな？
来年もたくさんライブして、いつも足を運んでくれる虹猫ズへ、そしてなかなか会えないけれどいつも応援してくれている虹猫ズへ、レポートを届けるね！
これからもどうぞ、ご贔屓に♪
【セットリスト】
～1st Stage～
Dress Up
Welcome Back
Niki
ねぼけたキス
Paper Birds
Beautiful World
あなたの部屋（弾き語り）
～2nd Stage～
supermoon
海の向こう
私を忘れる頃（荒井由美 カバー）
“yes”
Glowing Way
Super Natural
SKY BOX
～Encore～
言えずじまい
ひまわり